

あと、もう一つだけお話しさせていただきたいことがありまして、
今回開発した炎舞炊きには、炊き方の面で
こだわりが何個かあるんです。
阿部さんは「どんなごはんが好きか?」と聞かれると、
どういうごはんを想像しますか?
僕はね、なんていうか、少しやわらかめよりも、
少しコシがある方が好きなんですよ。
あ~、弾力があるような。
うん、なんというか、粒が立っているような、
そういうごはんが好きで。
べちゃっとしているよりも、歯ごたえのあるような。
食べてるっていう感じがある方がいい。
そうですね、そっちの方が僕は好きですね。
なるほど、おそらくこの答えっていうのは、
私たちのたどり着いたところでいうと、
やはり人それぞれ好みがあるのかなと。
そうだと思います。
銘柄にはこだわられていますか?
銘柄はね、とくにスーパーで買ってるだけだから、
たぶんコシヒカリが多いと思いますけど。
なるほどなるほど。
銘柄も色々あるんですけど、実際にその年によって
出来上がりがやっぱり違ってきます。
この銘柄といっても、もしかしたら来年には出来上がりが
変わっているかもしれないし、
また、1年の中でも新米から古米へとなるにしたがって
状態が変化してしまうので、
ご自身の好みをある程度つかむことがすごく大事かなと思います。
なるほどね。
私たちの想いとしては、決してお安い商品ではないので、
やはり全員がおいしいと思ってもらえるものをつくりたいなと
思っています。
炎舞炊きというのは、お米をおいしくするということに
心血を注いで開発していますが、
いろんな事に対応できるように、というのが開発陣の考えとしてあります。
その一つの答えとして入れているのが
「わが家炊き」という機能になります。
ほお。
ごはんの好みの違いは、育った環境もそうですし、
あとは年齢もあります。
地域によっても大きく差が出ることもあります。
なるほど。
「わが家炊き」というのは、
まずごはんを食べいただいて、次にその感想を入力する。
そうすると、次にごはんを炊くときに
感想が反映された炊き上がりになるというメニューになります。
なるほど、もう少しかためが良いとか
色々と入れられるんですか、ほ~。
そうですね、実際に今食べていただいて
感想を入力してみようと思っていまして、
一度、炎舞炊きで炊いたごはんを食べていただけますか?
CM撮影の時も食べていただいたと思うんですが、
すみません何度も食べていただいて…
いえいえ。
一口食べていただければ大丈夫なので。
いつもは、一食でどれぐらい食べられるんですか?
その時によりますけどね。
でもほんとごはんは好きだから
結構お腹がすいている時はどんぶり1杯ぐらいいっちゃいます。
さっき撮影の時にも使われていたようなお茶碗くらい?
あ~そうそう(笑)
炊く時も多めに炊かれるんですか?
最近はね、すごく少なめに炊くようになりました。
昔はね、すごく多めに炊いちゃってて。
あ、ごはんが炊けましたね。
では、この標準モードで炊いたごはんを、
まずは一口食べていただいて…
(ごはんを食べて)おいしいですね。
でも、もう少しかためがいいかな。
もっとかため、ですね。
食べていただいた後に「わが家炊き感想」というのを押していただきます。
で、「感想入力」を押す。かたさはどうでしたか?
うん、やわらかかった。
やわらかかったですね。
液晶画面の「やわらかかったです」を選択します。
粘りはどうでしょうか?
ちょっと粘りすぎてたね。
じゃあ粘りが「強かった」と選択。
そう、粘りが強かった。
(調理スタッフに向かって)すいませんね(笑)
(一同笑)
いいんです、阿部さんの好みに調整させていただきますので(笑)
入力した後に「決定」を押します。
なるほど。
もしかすると普段、ちょっと水を少なめに調整されていますか?
うん、しています。
じつは周りの気温とか湿度によって炊き上がりが変わってくるんです。
なので、この機能は水の量を変えずに、
炊飯ジャーが様々な条件を元に、
自動で調整するようになっています。
任せちゃった方がいいってことですね、なるほど!
そうです。
なので、水は一定にしてアンケートに答えていただければ、
次回はその好みに合うように炊き上がります。
お~それ便利ですね。
炊き方は、全部で121通りあるんですよ。
お~、そんなにあるんですか、すごい。
121通りあるので、すぐには好みにいかずに、
徐々に、徐々に、ご自身の好みに合わせていく機能になります。
近づいていくんだ。すごい。
わが家に合ったものができるというのが、この「わが家炊き」です。
なので、全員がおいしいと思ってもらえるごはんだと、
自然と121通りに…
それくらいありますよね(笑)
121通り、全て食感が違うんですよ。
おもしろいですね。
買っていただいた方に満足していただけると思います。
なるほどね~おもしろい。
今まで僕、完全に水を減らしてたまに失敗したりして。
そうですよね、成功する日もあれば失敗する時もあって、
今日のごはんいいなって思う時もあるんですけど、
なかなかうまいこと成功しない時もあるので。
そうですね。気温とかも関係しているんですね、湿度とか。
そうなんです。そこはもう炊飯ジャーに任せてもらえればと。
なるほど、すごい。
その日の料理によっては
「いつもと違う炊き方をしたい」という時もありますよね。
カレーなら、もっとかためにしたいとか。
そういう時は「わが家炊き」ではない炊き方がおすすめです。
「炊き分けセレクト」というメニューがありまして、
その時々の気分などに合わせて、
フレキシブルに炊き方を変えることができる機能です。
たとえばご自身で選択していただくので
「かため+粘り弱めに」と設定すると、
よりしゃっきりしたごはんに炊き上がります。
粘り弱めっていうのもあるんだ。
ありますね。粘りを出すために圧力をかけているんですけど、
圧力を弱くかけることで粘りを弱めにし、
圧力をよりかけることで粘りが強いごはんに炊き上がります。
その調整も炊飯ジャーが自動でしていきます。
全部任しちゃった方がいいってことですね。
そうですね。任せてもらった方が失敗は少なくなる。
なるほど~やってみよ。