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「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2022」第1回目の授業を実施。夢先生は元水泳オリンピック日本代表の加藤 ゆかさん!

教育

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この記事のもくじ

  • 苦手だったバタフライで、「オリンピック出場」という夢と出会う
  • 自己ベストを更新できず苦しい日々、助けてくれた母の言葉
  • 再び自己ベスト更新、第2の夢「オリンピックでメダル獲得」
  • 「夢の教室」を終えて ~担任の先生と子どもたちの感想~

6月3日(金)に、長崎市立南長崎小学校にて、第1回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2022」が開催されました。夢先生は、加藤ゆかさんが務め、「夢の教室」を行いました。

プロフィール写真

PROFILE

加藤ゆかさん

愛知県出身。乳幼児の頃から水泳を始め、小学生時にジュニアオリンピックで優勝。
山梨学院大学進学後、2006年に日本選手権水泳競技大会女子50mバタフライ優勝、アジア競技大会女子50mバタフライで銅メダルを獲得、2008年には北京オリンピックに出場しました。
大学卒業後は東京スイミングセンターに所属し、日本新記録樹立や日本選手権優勝など活躍。2012年には2大会連続となるロンドンオリンピック出場を果たし、女子400mメドレーリレーで銅メダルを獲得。
2013年に現役を引退し、現在は板橋区役所スポーツ振興課でスポーツプロモーターとして働きながら、全国各地で水泳教室を行うなど水泳の普及などに携わっています。

苦手だったバタフライで、「オリンピック出場」という夢と出会う

加藤さんの水泳との出会いは、生後6か月です。お母さんと一緒にベビースイミングに通い始めたそうです。その後、3歳からは1人でスイミングスクールに通い、クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライの練習を重ねました。この4種目を50mずつ、合計200mを泳ぐ個人メドレーの標準記録を小学校2年生で達成した加藤さんは、選手クラスに上がりました。選手クラスになってからは、週6日スイミングスクールに通いましたが、加藤さんは泳ぐことが好きだったので、毎日楽しく練習していたそうです。日々練習を重ね、記録を伸ばしていった加藤さんは、小学校4年生になってクロール・平泳ぎで全国大会に出場しました。

一方でこの頃、バタフライが一番苦手で、バタフライは標準記録をクリアすることがなかなかできませんでした。そんな加藤さんに当時の水泳のコーチが、「一度バタフライで試合に出てみないか?」と声をかけてくれたそうです。加藤さんは、チャレンジしてみることに決めました。試合に出てみた結果、見事優勝することができました。小学校5年生で出場したバタフライの全国大会でも優勝し、ずっと練習を遠ざけていたバタフライで結果を出すことができた加藤さんは、得意なことだけではなく、苦手なことにもチャレンジする大切さを学びました。このバタフライの全国大会の優勝をきっかけに加藤さんに夢ができました。「オリンピックに出場すること」です。

自己ベストを更新できず苦しい日々、助けてくれた母の言葉

順調に記録を更新できた小学生の頃とは違い、中学生の時は記録を更新できないこともありました。

高校生では、身長や体形の変化なども重なり、なかなか自己ベストを更新できず、3年間記録の伸び悩みが続きました。「どうしてこんなに練習を頑張っているのに、中学3年生の自己ベストを超えられないのだろう。」と、加藤さんは毎日苦しんだそうです。

そんな苦しい日々が続いた時、今までお母さんに心配をかけたくなくて、相談したことがなかったのですが、初めて自分の辛い気持ちをお母さんに打ち明けたそうです。

せっかく持ち続けてきた夢をあきらめるのかと怒られると思っていた加藤さんでしたが、お母さんは「辛かったら、やめてもいいんだよ。あなたが自分で考えて出した結論なら、やめてもいいんだよ。」と優しく声をかけてくれました。

その一言で、辛いこともあったけど、ここまで楽しく続けられてきた水泳をここでやめてしまっても本当によいのか、改めて考えました。やめたい気持ちがある一方、心のどこかで「やっぱりオリンピックに出場したい」という気持ちがあった加藤さんは、水泳を続けて、夢をかなえることを選択したのです。

再び自己ベスト更新、第2の夢「オリンピックでメダル獲得」

どこの大学で水泳をするか、色々な大学を見学してから決めようと思っていた加藤さんでしたが、 ある大学の水泳のコーチと出会った時に、「この人と一緒に練習をすれば、オリンピックに出られるかもしれない。」と感じ、その自分の直感を信じ、その大学に入学することを決めたそうです。

大学生になった加藤さんは、再び自己ベストを更新することができました。高校生の頃に忘れていた水泳を好きな気持ちや、練習を頑張ろうという気持ちを自分の中にもつことが大切だと改めて感じたそうです。

大学2年生では、日本代表に選ばれ、夢だった「オリンピック出場」が、具体的な目標に近づいたと実感したそうです。そして、加藤さんは、今まで練習を積み重ねてきた自分を信じ、自信をもって、オリンピック選手の選考会に出場し、見事2008年開催の北京オリンピックに出場することができ、夢をかなえることはできたのですが、オリンピック本番では予選で敗退してしまいました。「オリンピック出場」という自分の夢をかなえてしまった加藤さんは、自分は何をしたいのか、何秒で泳ぎたいのかという具体的な目標を設定できずに、オリンピック本番を迎えてしまったのです。

悔しい気持ちのまま終えてしまった北京オリンピックのリベンジをするため、加藤さんは「次のオリンピックでメダルをとる」ことを第2の自分の夢に設定し、さらに4年間水泳を頑張ることを決意しました。大学を卒業し、新たな環境でチャレンジしていた加藤さんは、同じ夢をもった仲間とともに、日々の練習に励みました。

その結果、2012年のロンドンオリンピックでは、メドレーリレーで銅メダルを獲得することができました。

夢の教室の最後には、「チャレンジ」と「1人じゃない」という言葉が加藤先生から児童のみなさんに贈られました。チャレンジすることや誰かに頼ることで、新しい出会いや気づきがあるんだそうです。

「夢の教室」を終えて ~担任の先生と子どもたちの感想~

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(左より)川道さん、原口先生、柴田さん

Q1 「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
Q2 お話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

川道さん【将来の夢:ファッションデザイナー】
A1 加藤ゆかさんが「1人じゃないよ」など、前向きな言葉をかけてくれたことです。
A2 想像力をはたらかせて、みんなが真似したいと思う作品を作ることです。

柴田さん【将来の夢:サッカー選手】
A1 目標に向かって頑張ることの大切さが印象に残りました。
A2 小さなことでも1つ1つに目標を持って頑張ろうと思いました。

原口先生の感想
夢に向かってチャレンジすることの大切さはもちろん、オリンピックに出場された夢先生の言葉の重さが子どもたちに伝わったのではないかと思います。
また、仲間と協力すること・高め合うことも、この夢の教室を通じて学ぶことができたと思うので、近々ある宿泊合宿でも、それを意識してもらえると嬉しいです。

※本記事の内容は、掲載日時点の情報です。

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