ZOJIRUSHI

環境汚染や生物多様性への配慮

取り組み

水資源の保全

象印マホービングループでは、製品の特性上大量の水を使用する工程はありませんが、環境保全の観点から水使用の管理・抑制を行っています。使用した水は下水道に流すため、下水道法に基づいた水質管理を行っています。また、水資源を考えるうえで海の環境保全、海洋プラスチックごみ問題への対応の一つとして、マイボトル(まほうびん)の使用を啓蒙しています。

生産工場別の水使用量(単位:㎥)
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
象印ファクトリー・ジャパン(場所:日本) 取水(水道) 23,977 23,734 24,661 23,219 23,854
排水 23,977 23,734 24,661 23,219 23,854
象印シマテレックス(場所:中国) 取水(水道) 15,370 17,151 18,903 17,623 19,387
排水 15,370 17,151 18,903 17,623 19,387
ユニオン象印(場所:タイ) 取水(水道) 15,113 11,824 12,167 13,891 17,988
取水(池) 111,735 74,085 77,939 76,673 62,501
排水 52,409 38,939 63,071 41,895 38,796
取水(水道) 54,460 52,709 55,731 54,733 61,229
取水(池) 111,735 74,085 77,939 76,673 62,501
排水 91,756 79,824 106,635 82,737 82,037

化学物質の管理

PRTR法に基づき、クロムおよびその化合物、ニッケル、モリブデンおよびその化合物は象印ファクトリー・ジャパンで管理し、経済産業省に届け出ています。

NOx排出量(排出量の計算式は環境省の環境ガイドラインによる)クリックで詳細が見られます
2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
NOx総排出量(t) 3.94 4.00 3.04 3.02 2.31 2.58
E10
炊飯外面塗装
脱臭装置
測定日 2019/1/10 2020/1/9 2021/1/8 2022/1/13 2023/1/10 2024/1/11
NOx濃度(ppm) 43 50 49 40 39 40
乾き排出ガス量(Nm3/h) 6,110 5,980 5,370 6,670 5,590 5,320
10~3月稼働時間(h)※1 2,896.78 2,892.62 3,185.48 5,511.32 5,149.10 5,898.60
NOx排出量(t) 1.56 1.78 1.72 3.02 2.31 2.58
測定日 2019/7/4 2020/6/23 2021/7/8 年1回測定に
変更
NOx濃度(ppm) 62 53 43
乾き排出ガス量(Nm3/h) 6,240 6,360 6,080
4月~9月稼働時間(h) 2,764.42 3,082.38 2,460.70
NOx排出量(t) 2.20 2.13 1.32
E06
炊飯外面塗装
乾燥炉出口
測定日 Nox測定対象外
NOx濃度(ppm)
乾き排出ガス量(Nm3/h)
年間稼働時間(h)
NOx排出量(t)
E05
1号炉排気装置
集合煙道
測定日 2019/3/11 2020/3/9 ※2 ※3 ※2 ※2
NOx濃度(ppm) 61 100 51
乾き排出ガス量(Nm3/h) 8,130 7,920 5,590
年間稼働時間(h) 173.70 57.25 0.00 0.00 0.00 0.00
NOx排出量(t) 0.18 0.09 0.00 0.00 0.00 0.00

NOx排出量(t) = NOx濃度(ppm) ✕ 10-6 ✕ 乾き排出ガス量(Nm3/h) ✕ 年間稼働時間(h) ✕ 46/22.4 ✕ 10-3

(環境報告ガイドライン2018年版対応 参考資料より)

  • ※1:2022~2024年度は10~9月
  • ※2:ガス炉稼働なし。
  • ※3:ごくわずか稼働している。

E05について、将来的にガス炉を廃止する方向であるが、電気炉の動作が安定しないため現状はガス炉との併用となっている。

PRTR届出物質取扱量(年間取扱量が1,000を超える物質が届出対象)(単位:kg)
届出事業所と対象物質 届出年度 2019 2020 2021 2022 2023 2024
期間 2018/4/1~2019/3/31 2019/4/1~2020/3/31 2020/4/1~2021/3/31 2021/4/1~2022/3/31 2022/4/1~2023/3/31 2023/4/1~2024/3/31
象印ファクトリー・
ジャパン大阪工場
トルエン 3,013 2,621 2,721 1,983 1,832 2,067
キシレン 1,862 1,771 1,500 2,065 1,449 1,276
エチルベンゼン 1,987 1,796 1,515 2,240 1,337 1,180
マンガン 3,878 3,837 5,108 11 3,557 3,567
1,2,4-トリチルベンゼン 13 12 6 6 13 10
クロム 94,887 93,626 113,990 0 82,334 78,392
チタン・アンチモン・クロム複合化合物 1 1 1 0 0 0
モリブデン 41 35 85 0 49 43
象印ファクトリー・
ジャパン滋賀工場
届出対象物質
なし。
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象印ファクトリー・
ジャパン福町工場
届出対象物質
なし。
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環境配慮への具体的な取組
PICK UP!
カリフォルニア沿岸清掃活動(ビーチクリーニング)

Zojirushi America Corporation は 環境保護への取り組みの一環として、毎年恒例のカリフォルニア沿岸清掃活動に参加しています。プラスチックやその他のゴミを回収し、自然環境の保護に貢献しています。

米国ビーチクリーニング
環境にやさしい「粉体塗装」のタンブラー

環境にやさしい製品開発に取り組んでおり、2023年秋から「粉体塗装」という技術を採用したステンレスタンブラーを、北米、台湾、東南アジア、中国、韓国で販売しています。粉体塗装とは、パウダーコーティングとも呼ばれ、顔料や樹脂、添加剤などをあらかじめ粉末状に砕いた「粉体」を塗料として塗装する方法です。一般的な塗料には大気汚染の要因にもなっている揮発性有機化合物(VOC)という物質が含まれていますが、粉体塗装ではこのVOCをほぼ使用しないため、環境や人体への影響が小さく、環境保全や健康増進の面で注目されています。

9月中旬から発売しているストロー付きのSX-HAH

10月末から発売のキャリータイプのSX-LAH

個装箱リニューアルで紙使用量を削減

象印マホービンは、環境負荷の低減を目的に、「ステンレスマグ」と「ステンレススープジャー」の個装箱を従来の四角形状から八角形状に変更することで、紙使用量削減に取り組みます。近年、海洋プラスチック問題などをはじめとした自然環境やSDGsへの意識・関心が高まる中、ステンレスボトルは繰り返し使えてごみを減らせるサステナブルなアイテムとして注目を集めています。当社は、ステンレスボトルを通じて、持続可能なライフスタイルを2006年から提案し続けています。今後も、ステンレスボトルのより一層の普及拡大に向けて、商品の品質や機能を高めるだけではなく、今回のような個装箱リニューアルやマイボトル関連サービスの充実など、さまざまな角度から取り組みを推進していきます。

紙使用量を削減したパッケージ
空気清浄機で省エネ大賞受賞(2021年度)

一般財団法人省エネルギーセンターが主催する2021年度省エネ大賞<製品・ビジネスモデル部門>において、「空気清浄機PU-AA50」が省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。製品の特徴は、①航空機や船舶で用いられる効率の⾼い「二重反転プロペラ」を応用②濾材⾯積をギリギリまで⼤きく、低圧⼒損失な「⼤⾯積フィルター」③⼩型⾼効率な「DC モーター」の採用などで、リビングなどの大空間を清浄できる能力で運転した状態で、他社同等クラス品の約20%程度の低消費電力10Wと、運転音39dBという静音性を実現させています。

空気清浄機PU-AA50
「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK」の
実証実験を開始

象印マホービンは、店舗にてお客様のマイボトルをお預かりし、洗浄・保管して、ご注文時に飲料を入れた状態でお渡しする有料サービス「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK(象印マイボトルクローク)」の実証実験を行いました。これは、LINE公式アカウントで注文・決済し、専用ロッカーでピックアップするだけの、ストレスのないマイボトルライフをご提供するものです。この取り組みを通じて、「持ち運びの重さ」や「飲み物の準備」「使用後の洗浄」といったマイボトルユーザーの不満をなくし、マイボトル(リユース容器)の継続利用、および新規ユーザー獲得を促進することで、循環型社会の実現を目指します。

「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK」の実証実験