お米の洗い方でおいしさが変わる?失敗しないコツとおいしく炊く方法を徹底解説!

お米の洗い方でおいしさが変わる?失敗しないコツとおいしく炊く方法を徹底解説!

ごはんのおいしさは炊き方によって大きく影響されます。
この記事では、お米のおいしい洗い方や、気をつけるべきポイントを紹介しています。お米の洗い方の工程を見直すだけで、ふっくらとおいしいごはんが仕上がるので、ごはんをよりおいしく食べたい方はぜひ参考にしてください。

そもそもなぜお米を洗うのか?

そもそもなぜお米を洗うのか?

お米を洗う主な目的は、精米で残った表面のぬかや汚れを取り除くことにあります。精米後のお米には、微細なぬかやほこりが付着しており、そのまま炊くと独特の臭みや苦みの原因になります。

ただし過度に洗ってしまうと、お米本来の栄養素やうまみ成分まで失われるため、適切な洗い方を知ることが大切です。最近では、無洗米も普及していますが、一般的なお米は洗うことでおいしい香りや味わいが楽しめます。

お米の正しい洗い方

おいしいごはんを炊くためには、正しいお米の洗い方をマスターしましょう。

・計量
・すすぎ
・洗米

上記の流れで解説していきます。

計量

おいしいごはんを炊くためには、正確なお米の計量が肝心です。お米を計量する際は、お米専用の計量カップを使用するのが良いです。この専用カップは 1 合分に合わせて設計されています。

計量する際は、まずカップにお米を山盛りに入れて、次にすりきり棒を使って余分なお米を平らにすり切ることで、正確な 1 合分となります。すりきり棒がなければお箸などでもよいでしょう。

より正確さを求めるのであれば、デジタルスケールの使用もおすすめです。1 合は約 150g であるため、グラム単位で計量できれば誤差が少なくなります。特に 2 合以上の量を炊く場合は、効率よく計量できるでしょう。正確な計量がごはんの出来栄えに影響するため、丁寧に行いましょう。

計量

すすぎ

お米を計量した後は、すすぎに移ります。まずボウルにためたたっぷりの水を内釜に入れたら、手早く 2〜3 回底から軽くかき混ぜまぜて水を捨てましょう。洗い始めは水を吸収しやすいと言われており、お米は、水と一緒にぬか臭さも吸収してしまうため、最初の水は素早く捨てることが重要です。

このときの水は、浄水器の水やミネラルウォーターなどを使用するとよりおいしく仕上がります。すすぎの時間は約 10 秒が目安で、長く水に浸けすぎるとお米が必要以上に水分を吸ってしまいます。

【ポイント】
ちなみに、すすぐ際にお湯を使用すると米粒の温度が上がり、アミラーゼ(消化酵素)が働き、お米のでんぷんが糖に分解されます。糖は水に溶けやすいため、甘みが流れてしまい、甘みの少ないご飯になるため、すすぐ際は必ず水を使用しましょう。
糖は水に溶けやすいため、甘みが流れてしまい、甘みの少ないご飯になるため、すすぐ際は必ず水を使用しましょう。

洗米

お米の洗米作業では、力加減が重要なポイントです。強く洗うとお米が割れてしまい、炊き上がりがべちゃつく原因になります。
正しい洗米方法は、まず水を捨て、しっかり水が切れた状態からお米を洗い始めます。手の指を立てた状態で 30 回(約 15 秒)、内釜の内側にそってかき混ぜます。

洗米後は、ボウルにためた水を入れて白く濁った水を捨てます。このとき、底に濃い水が残りやすいので、捨てる前に底から軽く混ぜると良いでしょう。この、水をためて洗って、水を捨てる作業を 2〜3 回ほどくり返します。

最終的に、うっすらとお米が透けて見えるくらいの透明度になれば洗米完了です。完全に水が透明になるまでくり返すと、お米のうまみ成分まで失われます。ただし、3 回くり返した後も濁りが強い場合は、追加で 1〜2 回水を入れ替えましょう。

無洗米でおいしく炊く方法は以下の記事を参考にしてください。
無洗米のおいしい炊き方とは?すすぎ方と水加減がポイント!

現在、販売店などに並んでいる炊飯ジャーの多くは、水加減した後すぐに炊飯をスタートできます。ある程度温度が上がったところで吸水時間を取るように設計されているため、吸水させる時間は不要と言えることが多いでしょう。同様に炊き上がり後の蒸らし時間も含まれています。炊き上がったらすぐにごはんをほぐし、ごはんの無駄な水分を飛ばしましょう。

洗米

NGなお米の洗い方は?

ここでは、お米の洗い方で注意点を 3 つ紹介します。

力を入れすぎてしまう

お米を洗う際は、優しく手早く洗うことがポイントです。洗う際にお米に傷がつくと、炊きあがりがベタついたり、風味や栄養価が下がったりします。

そのため、お米を押しつけながら洗うのではなく、指を立てて優しくかき混ぜるのがポイントです。

精米技術が進化している今のお米は、ぬかが少なく綺麗で繊細な状態のお米が多いため、力を入れすぎずやさしく洗うだけで、おいしいごはんが炊き上がります。

力を入れて洗う

最初のすすぎが不十分

お米を洗う際に、最初のすすぎをおろそかにすると、お米にぬかの匂いや雑味が残ってしまい、炊き上がりの風味が損なわれます。お米は水を加えた瞬間から吸水を始めるため、最初のすすぎでしっかり汚れやぬかを落とすことが大切です。

すすぎの段階で時間をかけすぎると、お米にぬか臭さが染み込んでしまうため、素早く行いましょう。

温かい水で洗ってしまう

お米を洗うときに注意したいのが水の温度です。特に夏場など、上水の温度が高くなっている状態だと、お米が必要以上に水を吸ってしまい、炊き上がりがベチャッとした食感になる原因になります。

またお湯で洗うことによって、アミラーゼという酵素が働き、糖が分解されるため甘みの少ないごはんになります。

そのため、特に最初のすすぎや洗いの段階では、冷水を使うのがおすすめです。ちょっとした温度の違いでも仕上がりに差が出るので、おいしいごはんを炊くためには水温にも気を配りましょう。

精米後のお米をおいしく保存する方法

精米後のお米をおいしく保存する方法

精米後にどのように保存すれば良いのでしょうか。正しい精米後のお米の保存方法についてご紹介します。

密閉できる容器に移す

お米の品質低下を防ぐためには、適切な密閉容器での保存が大切です。精米後のお米は、開封してしまうと空気に触れて酸化が進み、風味や食感が低下します。

ジッパーつき保存袋は、お米の保存に適しています。使用する際は、まず袋の中の空気をしっかり抜いてから密閉することがポイントです。空気が残っていると酸化が進むため、できるだけ平らにして閉じましょう。

大容量のお米を小分けにして保存することで、使用時の酸化も最小限に抑えられます。

直射日光や高温多湿を避けた冷暗所に置くことで効果が高まります。特に夏場は虫の発生を防ぐため、冷蔵庫での保存も検討してみてください。

涼しく風通しの良い場所に保存する

お米の理想的な保存場所は、直射日光が当たらない涼しく風通しの良い場所です。高温多湿の環境はお米の品質劣化を早めます。

夏場は虫が発生しやすいため、冷蔵庫での保存も検討してみてください。
特に梅雨時期は湿度管理に気を配り、必要に応じて除湿剤を近くに置くのも効果的です。

まとめ

ごはんをおいしく食べるためには、正しい洗い方をマスターすることで、いつもよりもおいしい仕上がりになります。

ただし、お米を傷つけるような強い洗い方や、高い温度で洗うとお米の炊きあがりにも影響しやすいため注意が必要です。

当記事を参考にしながら、毎日の食卓を彩るお米に一工夫加えて、おいしく食べましょう。

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