新米をおいしく炊く方法!ふっくらと仕上げるためのコツと保存方法まとめ

新米をおいしく炊く方法!ふっくらと仕上げるためのコツと保存方法まとめ

「新米と普通のお米はどう違うの?」
新米という言葉は聞いたことはあるけど、普通のお米との違いを知らないという方も多いのではないでしょうか。
新米と普通のお米(古米)との明確な違いは、収穫された年や水分量、食感などです。当記事では、新米の定義やおいしい炊き方、保存方法を詳しく紹介します。ぜひ、参考にしてください。

新米とは?

新米とは?

「新米」はいつ収穫された時期のお米のことを指すのか、古米との違いは何なのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、新米の基本的な知識から、その特徴までを詳しく解説します。

新米の定義は?

新米とは、その年に収穫され、12月末までに包装されたお米のことを指します。

農林水産省での新米の定義は以下の通りです。

1. 原料玄米が生産された当該年の 12 月 31 日までに容器包装に入れられた玄米

2. 原料玄米が生産された当該年の 12 月 31 日までに精白され、容器包装に入れられた精米

出典:農林水産省「消費者の部屋」

一般的に、新米は9〜10 月にかけて収穫されますが、地域によっても異なります。例えば、沖縄では 6 月から収穫が始まるのに対し、東北では 10 月が収穫期です。このように地域によって収穫時期が異なるため、出荷時期にも差が生じます。
また、以下は品種による収穫時期の違いです。

(例)
あきたこまち(茨城県)・・・8 月下旬
コシヒカリ(富山県)・・・9 月下旬
ひとめぼれ(宮城県)・・・10 月上旬

新米は水分量が多く、もちもちしたツヤやかな見た目が特徴です。また、「一番米」と呼ばれることもあり、特にその年の最初に収穫されたお米は風味が良いとされています。

古米とのちがい

新米と古米の違いですが、まず、水分量が異なります。新米は水分を多く含んでいるため、炊飯時の水加減に注意が必要です。
また、風味と香りにも大きな違いがあります。新米は独特の甘い香りと粘り気があり、もちもちとした食感が特徴です。古米はそれに比べて粘り気が減少し、さっぱりとした味わいになります。

新米のおいしい炊き方

新米のおいしい炊き方

新米は含水量が多いため、やや少なめに水を入れるのがコツです。

お米の計量

新米をおいしく炊くためには、ごはんの計量を正確にすることが大切です。新米は通常のお米より水分含有量が多いため、水加減によって炊きあがりに差が出るからです。

まず、お米専用の計量カップを使用しましょう。一般的な炊飯器の計量カップは 一合分に合わせて設計されています。正確に計量することで水加減の調整がしやすくなります。

計量する際は、まず計量カップにお米を山盛りに入れます。次にすりきり棒を使って余分なお米を平らにすり切り、正確に 1 合分を計りましょう。すりきり棒がなければお箸などでもいいでしょう。

自宅にデジタルスケールがあれば、より正確に量れて時短にもなるためおすすめです。

洗米

洗米の方法は以下の通りです。

  1. 1.すすぎ

    ボウルにためたたっぷりの水をお米が入った内釜に入れ、お米が十分に水に浸かった状態で全体を大きく2~3回手早くかき混ぜて水を捨てます。これを2回くり返します。
    なお、最初の水は吸水されやすいのでかき混ぜ終えたら素早く捨てましょう。ゆっくりしているとお米にぬかのニオイがつき、ごはんの香りが悪くなってしまいます。また、混ぜるときはお米がつぶれないように押しつけず、指をたててかき混ぜてください。

  2. 2.洗米

    水を捨ててシャカシャカと30回程度お米をかき混ぜてから、ボウルにためた水をたっぷり入れて2~3回全体をかき混ぜてから水を捨てます。この動きをくり返してください。(※4合未満は2回、4合以上8合未満なら3回、8合以上は4回)

  3. 3.仕上げのすすぎ

    仕上げに「1.すすぎ」と同じ手順を2回くり返します。

以下の記事では、ごはんの炊き方について写真を使って詳しく解説しているので、参考にしてください。
ごはん(お米)の炊き方【初心者におすすめ】

仕上げ

炊飯器では、炊きあがりの時点で蒸らしの時間も含まれているため、すぐにふたを開けてごはんをほぐし、ごはんの無駄な水分を飛ばしましょう。

ほぐす際は、お米全体を 4 等分に分けて 1/4 ずつほぐしていきます。新米は、ふっくらとしてやわらかいため、底から持ち上げてひっくり返し、優しくほぐしましょう。

「お米を洗うのが面倒!」という方は無洗米を検討している方もいるのではないでしょうか。以下の記事では、無洗米でのおいしい炊き方について紹介しています。
無洗米のおいしい炊き方とは?すすぎ方と水加減がポイント!

新米の保存方法

新米の保存方法

新米は収穫されたばかりの新鮮さが魅力ですが、その風味と食感を長く楽しむためには適切な保存方法が欠かせません。特に新米は水分量が多く、保存状態によって品質が左右されやすい特徴があります。ここでは、新米のおいしさをできるだけ長く保つための効果的な保存方法をご紹介します。

密封容器に入れて保存

新米をおいしく保存するためには、密封容器の使用が効果的です。特に新米は水分含有量が多いため、カビや酸化による品質劣化のリスクがあります。さらに、密封することで、外気や湿気の侵入を防ぎ、害虫の発生も抑えられます。

密封容器は、米びつや密閉性の高いプラスチック容器、食品保存袋などを活用しましょう。

密封容器に入れる際のポイントは以下の通りです

・容器は必ず清潔で乾燥した状態にしておく
・直射日光が当たらず、温度変化の少ない場所に置く
(冷蔵庫の野菜室、食器棚)
・容器内の空気をできるだけ抜いて密閉する
・大量に保存する場合は、使用分ごとに小分けにしておく

【ポイント】
精米日を書いておけば、お米の新鮮さ鮮度をチェックしやすいです。

注意点として、キッチンのシンク下にお米を保存するのは、NG です。直射日光が当たらないため、最適な場所かと思いますが、湿気が多いため、お米が傷みやすい環境なのです。

冷蔵庫の野菜室で保存

新米の鮮度を長く保つためには、冷蔵庫の野菜室での保存も効果的な方法です。温度が 15℃以下に保たれる温度が低い環境は、お米の品質劣化を遅らせる効果があります。特に夏場や湿度の高い時期、または少量ずつ消費する場合におすすめです。

冷蔵庫で保存する際の注意点
・密閉容器や食品保存袋などに入れる(冷蔵庫内の匂いが移るのを防ぐため)
・2〜3 週間分など、使用する分量ごとに小分けにする
・冷蔵庫から出したお米はすぐに使い切る(温度変化による結露を防ぐため)
・冷気の吹き出し口付近に置かない

まとめ

新米とは、その年に収穫され、12 月末までに包装されたお米のことを指します。古米との大きな違いは、水分量や収穫時期、食感や香りです。

新米を炊く際は、お米の計量を正確に行い、傷がつかないように優しく洗いましょう。また、できるだけ新米をおいしく食べられるように、家族分の食べる量を調整しながら購入することをおすすめします。

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