
調査項目 | ●IT(情報技術)によって井戸端会議の形態に変化の兆し ●電子メールで情報交換する相手は「学生時代の友達」がトップ ●井戸端会議の話題では「夫・夫婦のこと」が急伸 ●主婦は井戸端会議の「いやし効果」を指摘 ●15年で20分減少した井戸端会議の今後は? |
※首都圏の専業主婦300人を対象に実施 1985年、1999年の二度の調査結果 |
主な調査結果 |
|
■ 井戸端会議の話題では「夫・夫婦のこと」が急伸
|
|
井戸端会議で主婦はどんなことを話しているのでしょうか。 1 位はやはり「子供のこと」(84.0%)で前回同様、他を圧倒しています。2 位は「とりとめのない話」(50.3%)で前回の 3 位(42.3%)から 1 ランクアップしました。 今回の調査結果で特に注目されるのは、「夫・夫婦のこと」が大幅に伸びたことです。この話題、前回は 19.7% で 7 位でしたが、今回は 17.6 ポイント伸びて一気に 3 位(37.3%)にランクされました。 一方、いかにも井戸端会議らしい話題というイメージのある「家事(料理、掃除、洗濯など)」の話題や「特売などの買い物」に関する話題は、今回大幅にダウンしました。 | ![]() |
|
■ 主婦は井戸端会議の「いやし効果」を指摘
|
|
提示した井戸端会議の意味 6 項目について、「非常にそう思う」から「まったくそう思わない」まで一つ選んでもらう方法で主婦が井戸端会議の意味をどう考えているか探りました。 その結果、「井戸端会議によって気分転換やストレス解消がはかれる」の項目に対しては 9 割強(92.0%)の主婦が肯定し、その"いやし効果"を指摘しています。 この項目に関しては、今回「非常にそう思う」が 6 割近く(55.3%)にも達し、15 年前に比べ 17 ポイント上昇しており注目されます。 一方、「暇つぶしになる」という若干議論が分かれる項目については、「そんなことはありません」という否定派がやや多く 53.7% でした。 | ![]() |
|
■ 15年で20分減少した井戸端会議の今後は?
15 年前には 1 日平均で 1 時間強(62.6 分)だった井戸端会議は、15 年後の今回、1 日平均で 20 分以上減少して 40 分弱(39.9分)となりました。 15 年前の主婦の予想では、主婦同士のコミュニケーション機会は「今後増えていくと思う」 46.0%、「今と変わらないと思う」 33.0% でしたが、実際は予想とは逆の結果となりました。 これは、濃密な人間関係を伴うコミュニケーション活動の減少を反映した結果とも考えられます。井戸端会議の形態を見ると「互いの家で話す」は前回 79.7% でトップの座にありましたが、今回は 64.8% に減少し 3 位に落ちています。替わってトップになったのが「道端、路上で話す」で前回の 43.7% が 75.2% に伸び、「電話で話す」も前回の 47.3% が 66.8% に伸びて今回は 2 位になっています。 また、今回の調査では、自分の都合の良い時に送れる電子メールが主婦のコミュニケーション手段として普及の兆しを見せており、こうしたことを考えあわせると、井戸端会議そのものに掛ける時間は減少の方向に向かっているのかもしれません。 この点に関する主婦の予想は、「今と変わらないと思う」 48.0%、「今より減っていくと思う」 23.0% となっています。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|