トップメッセージ

代表取締役 社長執行役員
市川 典男

サステナビリティで
「暮らしをつくる」のその先へ。
〜象印らしい歩みと挑戦で、
未来の“きょう”を豊かにする〜

サステナビリティの原点
――「暮らしをつくる」から
始まる挑戦

 1918年の創業以来、象印は生活者の目線に立ち、企業理念である「暮らしをつくる」ことを使命に歩んできました。私たちは世の中にサステナビリティ経営という概念が広く普及する以前から、エネルギーを使わずに保温・保冷できるマホービン(魔法瓶)を筆頭に、より良い“きょう”の実現に向けた企業活動を展開してきました。
 今、深刻化する地球規模の環境・社会課題への対応に向けてますます企業の社会的責任や実行力が問われています。象印にとってのサステナビリティとは、その大きな概念をとらえつつ、人々の生活に「何を提供できるか」を追求し続けることに本質があると考えています。

「半歩先」の未来の実現に
挑み続ける
――私たちが継承してきた
4つのDNA

 創業以来、私たちが製品・サービスを生み出すうえで、大切に引き継いできたDNAがあります。それは次の4つのマインドです。

「半歩先」を常にとらえる:時代とともに社会やライフスタイルが変化するなかで、私たちはその変化を見つめ、一人ひとりの日常を思い描きながら「今よりちょっといい暮らし」がある「半歩先」の未来を想像することを常に起点としています。そこから、「こんなものが欲しかった」と喜んでいただける製品やサービスが生み出されてきました。その積み重ねこそが象印の100年以上にわたる歴史であり、今日の私たちの存在価値や社会の持続可能性へとつながっています。

「横を見ない」独自軸の追求:私たちが最も大切にするのは、生活者に喜ばれる製品・サービスを具現化することです。だからこそ、すでに実現された他社の追従や模倣ではなく、「象印がつくりたい製品」「象印だから提供できるサービス」をつねに追求してきました。

多角的な視点から始まる「挑戦の精神」:私たちは、時代ごとの最先端技術やニーズをいち早くとらえ、取り入れてきました。1970年発売の電子ジャーは当時、普及が始まったばかりの半導体を温度制御に応用し、電気の力でごはんを保温可能にした画期的な製品です。2001年にサービスを開始した「みまもりほっとライン」サービス専用の電気ポットは無線通信機を内蔵しており、IoTの先駆け的製品でした。技術やアイデアが出尽くしたと思われる領域でも、「まだやれる」「こんなことも面白いぞ」と好奇心をもって、未知に挑む熱量と感性が私たちの強みです。

開かれた協業パートナーシップ:独自性を追求した挑戦は当社1社だけで実現できるものではありません。つねに異業種・外部パートナーなどステークホルダーとの連携を図ってきました。2025年の大阪・関西万博では、おにぎり専門店「ONIGIRI WOW!」出展に際してさまざまな企業・団体と協業し、国内外に新たなネットワークが生まれました。こうしたつながりが半歩先をいくイノベーションを可能にしているのです。

どんな時代も象印らしい
サステナビリティを大切に
人を想い、未来の
“きょう”を豊かにする

 社会環境や人々の価値観がめまぐるしく変わる時代において、私たちが追求するサステナビリティもまた、世の中に合わせて柔軟に変わりつづけなければならないものだと考えています。一方で、時代が変わっても変えてはならないものがあります。それが「きょうを、だいじに。」というコーポレートスローガンに象徴される想いです。
 100年以上の歴史の中で、象印が実現してきた製品・サービスやCSR・CSV活動は、人を想う気持ちから生まれてきました。そこには、社会の変化に柔軟に応えながらも、常に人々の暮らしに寄り添い、進化を続けてきた「象印らしさ」があります。その象印らしさを引き継ぎ、「今を生きる私たちだからできること」にフォーカスして、未来に向けて挑戦を継続していく。それこそが、象印が目指すサステナビリティ経営です。これからも、象印らしい歩みと挑戦で、未来の“きょう”を豊かにする―それが私たちの約束です。

代表取締役 社長執行役員
市川 典男