
“にぎりたて”に惚れ込んで
象印には「象印銀白おにぎり」をはじめ、「象印食堂」「象印銀白弁当」という3つの飲食店ブランドがあります。そのなかで最も手軽に、象印の炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたごはんのおいしさを味わってもらえるのが、おにぎり専門店。とくにこの京橋店では、店内で“にぎりたて”のおにぎりを提供することにこだわりました。
もちろん、お弁当や1店舗目のデパ地下おにぎりが好評なように、「冷めてもおいしい」のが象印のごはん。けれど、にぎりたてのふっくら感は格別です。お客さまからの要望もありましたが、なによりも私たち自身に「“にぎりたて”の一番おいしい状態で食べていただきたい」という強い想いがあったからこそ、このお店をつくろうと決めました。
▲ 1店舗目の阪神梅田本店
▲ 2店舗目 京橋店店内で“にぎりたて”のおにぎり
おにぎりに込めたこだわり
近頃、おにぎりがブームとなっており、専門店の数も増えています。その中で象印が絶対的な自信を持っているのは、他店を圧倒する「ごはんのおいしさ」です。お米マイスターの協力で、瑞々しく、ほどよい甘みが感じられる、おにぎりに適したお米を厳選し、ベストな炊き方を吟味。あえて手で握らずに独自の“握り型”を用いることで、だれがつくっても間違いなしのおいしさを実現しています。
このおにぎり開発で発揮されたのが、象印ならではの、ものづくりへのこだわりです。人気のおにぎりを買ってまわり、口の中でほどける食感の決め手となる、お米同士の間にあるすき間の割合「空隙率」を詳しく分析。ひとの感覚と科学的データをもとに検証を重ねた末、「象印銀白おにぎり」だけのごはん一粒一粒の「もっちり感」と、おにぎりにした時の「ふんわり感」の両立に成功しました。

イートインの難しさを独自技術で解決
イートインという新しい要素を加えた新店舗では、にぎりたてのおにぎりを提供するため、あたたかい状態のごはんをどの時間帯にどのくらいスタンバイしておけばいいのか予測が難しく、用意したごはんが足りなくなったり、逆に余ってしまったりすることがありました。注文を受けてからつくる店内調理だからこその、さまざまな難しさを思い知らされました。
そんな紆余曲折を経て「象印銀白銀白おにぎり 京橋店」では、「いつ、どれだけのごはんが炊き上がるのか」をひと目で把握できるよう、キッチンに8台ある「炎舞炊き」の炊飯状況を一元管理できるアプリを導入。これにより、ごはんのロス削減やオペレーションの向上を実現できました。

見た目にもおいしい幸せを
イートインならではの工夫は、メニューの中にも詰まっています。具材をおにぎりの上に載せる「魅せる盛り付け」です。まるで一品料理のような華やかさを演出しつつ、スムーズにご提供するにはどうすればいいか。苦心しながら、見映えも効率も良い方法を模索しました。また、海苔を購入されるお客さまにはできたてのおにぎりとともに海苔のパリパリ感を味わってもらえるよう、食べる直前に巻くスタイルを採用しました。
おいしい店探求家であるメニュー開発者としても、「見た目のおいしさ」の大切さは強く実感します。いくら味が良くても、提供されたお料理の見映えが悪ければ、お客さまは満足できません。「これはいける!」と思ったものの、盛り付けが難しいという理由で、お蔵入りにした試作も数知れず。だからこそ、店頭に並んでいる「クリチ×めんたい」などのメニューはどれも、出てきた瞬間から「おいしそう!」と食べたくなる自信作ばかりです。また、「“炎舞炊き”なら玄米もおいしく炊ける!」という自身の感動を伝えたくて、玄米も選べるようにしています。

ごはんとの調和に自信あり
こうした具材やイートイン限定メニューの開発では、何よりも「ごはんとの相性」にこだわり、徹底的に検証を重ねました。また、自分たちが未経験の分野では、「象印食堂」にも力を借りています。たとえば、豚汁は、「象印食堂」の料理長からアドバイスをもらってレシピを開発。出し巻きのチャームポイントである「象マーク」の焼き印は、焼きごての扱いに慣れた「象印食堂」スタッフを現場に招き、直接その技術を伝授してもらいました。大事なところは人任せにせず、グループ一丸となって自分たちの力で学び、納得いくまで試行錯誤を繰り返す。象印のごはんを誰よりも知るメンバーが、ごはんのおいしさを引き立てることを最優先に考え抜いてつくりあげた、まさに「象印の総力」が詰まったラインアップとなっています。
巷のおにぎり店にはインパクトのある具材が人気のお店もありますが、私たちが最大の強みとしているのは、「ごはんのおいしさとの調和」です。具材の知識はまだまだ勉強中ですが、“ごはんを主役にする知恵と技”に関しては、どこにも負けない自信があります。

また食べたくなる、ごはんの店へ
気づけばオープンから半年、お客さまの数も安定し、「ホッと安心」するとともに「さぁ、これから」という気持ちも高まっています。どうすれば、初めての方に入店してもらえるか。どうすれば、リピーターになってもらえるか。お店としての成長は、これからが本番です。この京橋店が多くの方に興味を持っていただけたのも、これまでの象印商品や店舗が築いてきたごはんのおいしさへの信頼があったからこそ。その期待に応え、ご利用いただいたすべての方に、心なごむおいしさと時間を味わってほしいと考えています。
めざす目標は、「おいしいおにぎりといえば、象印銀白おにぎり」と真っ先に名前を挙げてもらえるような存在になること。そのためにも、理想のごはんと具材の相性を追求し、おにぎり事業全体をさらに盛り上げ、発展させていきたい。お客さまからの「おいしかった」「また来ます」という声を励みに、私たちの挑戦はこの先もずっとつづきます。



象印銀白おにぎり 京橋店の
「ここだけの話」
「炊飯ジャーの開発担当だった昔も、お店を運営する今も、めざすテーマはいっしょ。“お客さまが求める、おいしいごはん”を追求しつづけます!」
船越 哲朗 /「象印銀白おにぎり」統括
「炊飯ジャーにしても、メニューにしても、つくり手の努力を知れば知るほど、“このおいしさをちゃんと届けたい”という思いが深まります」
栗原 愛美 /「象印銀白おにぎり 京橋店」メニュー担当
※所属部署・内容は取材当時(2026年5月)のものです。